Notion AI副業は「使える仕組み」を届ける仕事
Notionは、文章と表形式のデータベースを同じ場所で管理できるサービスです。データベースとは、案件名・納期・進捗など、同じ項目を持つ情報を整理する表のこと。Notion AIはページやデータベースの作成・編集、文章の要約、翻訳などを支援します。提供機能はNotion公式のAI解説で確認できます。
報酬につながるのは、AIを操作した時間よりも、相手の困りごとを解決した成果です。たとえば「依頼メールを毎回探しているライター」に、案件と納期を一覧できる仕組みを渡すこと。初心者は、大規模な社内システムではなく、自分でも使える1用途の仕組みから試すと、動作と説明の両方を確認できます。
| 副業の形 | 納品するもの | 最初に決める範囲 |
|---|---|---|
| テンプレート販売 | 複製して使える案件管理ページと説明書 | 対象者、必要プラン、購入後の質問対応 |
| 個別の導入支援 | 依頼者に合わせた項目・表示・操作説明 | 管理する業務1つ、修正回数、引き渡し方法 |
| 既存ページの整理 | 情報の分類案、ページ構成、運用手順 | 整理対象、削除の可否、元データの保存方法 |
どれも、購入者や依頼者が見つからなければ売上は発生しません。テンプレート販売は制作後も説明や更新が必要で、導入支援は聞き取りと修正に時間がかかります。「AIが自動で稼ぐ」という前提で契約や課金を進めないことが大切です。
料金はNotion本体とAI利用を分けて確認する
2026年11月1日に確認した公式料金ページでは、フリープランは0円で、フリー・プラスにはNotion AIの体験版が案内されています。AIの継続利用はビジネス・エンタープライズの条件を確認してください。公式ヘルプによると、無料のAI回答は回数に限りがあり、利用量やモデルによってクレジットの消費・追加利用の設定が関わります。無料で無制限に使えるものとして見積もらないようにします。
初日はフリープランで表と説明ページを手動作成し、AI体験が使える範囲で構成案を試せば十分です。有料プランを検討する際は、月払いと年払い、1シート当たりの料金、税、追加のAI利用条件を申込画面で確認します。共同作業のために人を追加する場合も、メンバーとゲストの扱いを調べてから招待しましょう。
- 制作者側:自分がAIで試作するために必要なプランと、毎月続く費用を確認する。
- 利用者側:渡したテンプレートを動かすのに、有料機能やAI利用が必要かを明示する。
- 販売説明:AIで作った部分があっても、購入者のAI契約や利用枠まで商品に含まれるとは説明しない。
最初の商品は、AIを使わなくても案件の登録・検索・進捗変更ができる構成にすると説明しやすくなります。AI要約などを追加する場合は、基本機能とは分けて、必要条件と使えない場合の代替手順を添えます。
案件管理テンプレートを5ステップで試作する
題材は「個人ライターが、受注から納品までを管理するページ」とします。まずは自分で架空の案件を5件入れ、迷わず操作できるかを確かめます。この5件は動作確認用の目安で、実在する取引先の情報は使いません。
- 困りごとを1文にする:「納期と確認待ちの案件が別々のメモにあり、見落とす」と書く。初版では請求書発行や会計処理まで広げない。
- 項目を作る:案件名、依頼者、納期、進捗、契約金額、次の作業を用意する。進捗は「相談中・作業中・確認待ち・完了」など、使い分けを説明できる名称にする。
- AIに構成を相談する:下記の指示文で、項目と表示方法の案を出す。AIが作った項目や数式は、そのまま採用せず必要性を確認する。
- 表示を整える:一覧に加え、「未完了」「納期が近い」案件を探せる表示を作る。完了した案件や納期未入力の案件がどう表示されるかも試す。
- 説明書を付ける:複製方法、案件の追加、進捗の変更、サンプル削除の手順を書く。初めて見る人に実際に操作してもらう。
指示文の例:「個人ライター向けに、案件名・納期・進捗を管理するNotionデータベースを設計してください。初心者が手動でも作れる構成にし、各項目の役割と、未完了案件を確認する表示方法を説明してください。外部連携は不要です。不明点は推測せず質問してください。」
AIがページを直接編集する場合は、試作用のページだけを対象にします。案件名を変える、納期を空欄にする、完了状態にする、同じ案件を複製する、といった操作を試し、意図しない表示や計算があれば修正します。説明書では「どのボタンを押すか」だけでなく、「いつ進捗を変えるか」も伝えましょう。
販売先の手数料と審査を踏まえて価格を決める
販売先の候補はNotion公式マーケットプレイスです。公式の販売ガイドでは、日本は直接販売の対象国に含まれています。ただし、クリエイタープロフィールの作成だけで即日決済を始められるわけではありません。Notionによる承認とStripeの登録が必要で、審査に数か月かかる場合もあると案内されています。
直接販売の手数料は1取引につき売上の8%と0.40米ドルで、米国外のクリエイターには現地通貨への換算に追加1%の為替手数料が案内されています。売上は米ドル建てです。以下は販売価格を自分で仮定した計算例で、相場や収益予測ではありません。
| 仮の販売価格 | 8%+0.40ドル | その手数料を引いた額 |
|---|---|---|
| 5米ドル | 0.80米ドル | 4.20米ドル |
| 10米ドル | 1.20米ドル | 8.80米ドル |
表の残額には、追加の為替手数料、返金、税、制作や問い合わせ対応の費用を含めていません。低価格でも質問対応が増えると採算が合わなくなるため、説明書と対応範囲を先に整えます。売れた回数だけでなく、制作・宣伝・修正に使った時間も記録してください。
提出時はテンプレートをNotionサイトとして公開し、テンプレートとしての複製を有効にして、名称・カテゴリ・言語・説明などを登録します。外部決済先へのリンクも公式に認められていますが、その場合は別途その販売先の条件を確認します。審査待ちの間は、自主制作の紹介ページと操作説明を磨く時間に使えます。
導入支援の初案件は範囲と完成条件を先に決める
個別支援を目指すなら、クラウドワークスやランサーズなどで「Notion 構築」「Notion データベース」を検索し、実際の募集条件を読みます。案件の有無や報酬は変わるため、ここでは現在の募集数や平均単価は断定しません。まず3件を読むことを行動の目安にし、依頼者が求める機能、納期、既存データの扱いを比較しましょう。
提案には「何でも自動化できます」と書くより、試作画面、操作の説明、対応できる範囲を添えます。たとえば「案件管理データベース1つ、表示2種類、操作説明1ページ、修正1回」というように、検収時に確認できる単位で約束します。外部サービスとの連携や大量のデータ移行は、内容を調べて別の見積もりにします。
見積もりの練習では、想定作業4時間×自分で決めた時間単価1,500円=6,000円などと計算できます。これは編集部による仮の目安で、市場相場ではありません。聞き取り、構築、動作確認、説明、修正まで含め、利用する受発注サービスの手数料とツール代を加味します。AIで構築が速くなっても、確認や説明の時間は残ります。
- 受注前:依頼者が使う端末・プラン、困っている作業、扱うデータを聞く。
- 契約時:納品物、納期、修正回数、AI使用の可否、契約後の保守を文面に残す。
- 検収時:依頼者自身が案件を登録し、納期を変更し、完了にできるか確認する。
公開範囲を点検し、今日中に小さな試作品を完成させる
Notionで特に注意したいのは、販売用の公開ページと、業務データが入ったページの取り違えです。顧客名、メールアドレス、未公開資料はサンプルに使わず、公開前にログアウトした状態などで見える範囲を確認します。リンク先の子ページや参照先も点検し、購入者がアクセスできないデータを前提にしたテンプレートにしないようにします。
AIへの入力は依頼者の了承を得た範囲に限ります。公式ヘルプにはAI改善のためのデータ共有や、AIウェブ検索に関する設定も案内されています。利用するワークスペースの設定と依頼元のルールを確認し、機密情報を扱う必要がある案件では、匿名化やAIを使わない工程を検討してください。他人の有料テンプレートをコピーして販売することも避けましょう。
今日の作業は、目安として60分を区切ります。最初の15分で対象者と項目を決め、次の30分で案件管理ページとサンプルを作成し、最後の15分で説明書と公開範囲を点検します。完成しなければ機能を減らして構いません。まず自分が数日使い、つまずいた箇所を直してから紹介しましょう。
最初の到達点は、「このページを誰が、何のために使い、どの操作までできるか」を説明できることです。その試作品を基に無料配布で反応を見るか、範囲を絞った導入支援へ進むかを選びます。売上だけを追わず、使ってもらえた操作と改善点を記録すると、次の提案に具体性が出てきます。