AI 添削 副業は何を納品する仕事か

添削は、元の文章を読み、目的や読者に合うように直す作業です。誤字脱字や表記の不統一を直す「校正」、内容の事実関係を確かめる「校閲」、表現を組み替える「リライト」は、必要な時間も責任も異なります。初心者は「日本語1,000文字以内の案内文を、意味を変えずに読みやすくする」など、対応範囲を狭く決めましょう。

最初に選ぶ対象確認すること納品物の例
店舗のお知らせ・案内メール敬語、日時、申込方法が伝わるか修正版と要確認事項
商品・サービス紹介文支給された仕様と表現が合うか修正版と変更理由一覧
AIで作ったブログの原稿重複、主語の抜け、話のつながり修正版と構成へのコメント

たとえば「営業時間を延長いたします」だけでは、新しい終了時刻は分かりません。自然な文章に直すだけでなく、「終了時刻をご確認ください」と依頼者へ戻すことも仕事です。分からない数字や条件をAIに補わせず、保留として残せる人が向いています。

最初の練習では、自作の案内文を500文字用意して、誤字、曖昧な指示、長すぎる文をそれぞれ見つけてください。法律・医療の判断が必要な原稿や、合否を左右する応募書類などは、一般文書と同じ条件で引き受けず、必要な専門性を確認します。

Shodoを使い、AIの指摘と人の判断を分ける

日本語校正のツール候補がShodoです。公式料金ページで2026年10月21日に確認したところ、ベーシックは月額0円で、文章校正は1回1万文字まで、生成AI校正には週間制限があります。プレミアムは月額1,000円(税込)で、1回4万文字までの文章校正、表記ゆれチェック・設定、二重敬語の検知、Wordアドインなどが案内されています。

まずは自作サンプルを無料プランで確認し、指摘の採否を説明できるか試しましょう。有料化は、受注した原稿の量や作業環境を見て判断します。ツールが多数の機能を持っていても、原稿に書かれた価格や製品仕様が正しいかは、依頼者から受け取った資料との照合が必要です。

  1. AIを使う前に原文を読み、読者、文の目的、変えてはいけない固有名詞を書き出す。
  2. 入力が許可された文章だけを校正し、誤字・敬語・表記ゆれの指摘を確認する。
  3. 指摘ごとに「採用」「不採用」「依頼者に確認」を決め、原文と修正版を読み比べる。

作業方針は「意味、数値、商品名を変えない。根拠のない説明を追加しない。不明点は質問にする」と決めておくと、過度な書き換えを防ぎやすくなります。「必ず」への言い換えで保証が強まっていないか、「できない」の否定が消えていないかも、人が最後に確認してください。

料金は出品例と実際の作業時間から考える

2026年10月21日に確認したココナラの日本語文章の添削サービスの出品例では、1,000文字まで2,000円、追加1,000文字ごとに2,000円と案内されていました。これは個別の出品価格で、市場平均や初心者が必ず受注できる単価ではありません。また、AI生成文の添削を扱う出品例であり、作業者がAIを使ってよいことを一律に示すものでもありません。

ココナラの通常サービスは、公式の販売手数料案内によると、販売額から22%が差し引かれます。2,000円で売れた場合、販売手数料控除後の売上金は1,560円です。ここからツール代などの費用を考えるため、販売額をそのまま利益と捉えないでください。

試算項目条件・計算例
販売価格1件2,000円と仮定
販売手数料2,000円×22%=440円
販売手数料控除後1,560円
連絡・修正込み90分の場合時間あたり1,040円相当
同じ内容に3時間かかった場合時間あたり520円相当

作業時間は説明用の仮定で、実績や相場ではありません。試算にはツール代、振込関連費用、税金などを含めていません。月額1,000円のツールをこの仕事だけに使い、月5件を受ける仮定なら1件あたり200円の費用です。件数が少ない月は負担が増えるので、サンプルで時間を測ってから価格と受付量を決めましょう。

初受注に向けたサンプルと提案文を作る

「AIが使えます」だけでは、何を頼める人か伝わりません。ココナラなら文章校正・添削の関連カテゴリでサービスの範囲を調べ、「店舗の案内文1,000文字以内」「誤字と読みやすさを確認」「修正理由付き」など、成果物が分かる説明を作ります。出品条件や最低価格は掲載時の画面で確認してください。

  1. 自作の見本を作る:店舗の休業案内などを500〜1,000文字で書く。第三者の文章を無断で実績として使わない。
  2. 修正版と理由を並べる:誤字の訂正、敬語の調整、曖昧な表現の確認など、異なる修正を3〜5例示す。
  3. 対象外を明示する:一からの執筆、専門監修、外部資料を調べる事実確認は、基本料金に含むか別料金かを決める。
  4. 原稿を見て見積もる:文字数、文の難しさ、納期、AI利用の許可を確認してから引き受ける。

提案文の例は「店舗のお知らせ文1,000文字以内について、誤字・敬語・読みづらい表現を確認します。修正版と変更理由を納品し、内容に不明点があれば質問としてお戻しします。校正にShodoを使用してよいか、外部サービスへの入力条件と併せてご確認ください。原稿と希望納期を拝見してお見積もりします」です。自分で対応できる条件に置き換えて使ってください。

納期と修正回数も具体化します。たとえば「原稿確定後3日、当初の依頼範囲での修正1回」は編集部の設定例です。原稿の差し替えや大幅な方向変更まで無制限に含めると工数が読めないため、追加作業は着手前に相談する形にします。

納品は修正版・変更理由・質問の3点をそろえる

受注後は原本を残し、コピーで修正します。Wordなら変更履歴やコメントを使うなど、依頼者が何を変えたか確かめられる形式を相談してください。完成版だけを渡すと、意味が保たれているか確認しづらくなります。

原文の例対応伝える理由
お申し込みすることが可能ですお申し込みいただけます意味を保って表現を簡潔にした
受付は来週までです具体的な締切日を依頼者に確認読む日によって解釈が変わる
全商品が割引対象です支給資料に例外がないか照合「全商品」の範囲を勝手に断定しない

最後は、①数字・日付・固有名詞、②否定や条件、③語尾と敬語、④文章全体の順番で読み返します。AIの指摘を採用した部分こそ、元の意味と一致しているか確認しましょう。確認できない箇所には「要確認」と付け、勝手に完成扱いにしません。

納品メッセージには「修正版」「変更理由一覧」「ご確認いただきたい点」を分けて記載します。たとえば「営業時間の終了時刻は資料に記載がなく未確定です」と具体的に伝えます。やり取りや再修正の時間も記録すれば、次の見積もりを改善できます。

機密情報を守り、今日の小さな練習から始める

未公開の商品情報、取引先名、顧客の連絡先を含む文章は、受け取ったまま外部AIに貼り付けないでください。AI利用の可否、使うサービス、入力できる情報、保存・削除の条件を依頼者と確認します。名前を消しても、案件の内容から相手を推測できる場合があります。

Shodoの公式料金ページでは、無料・有料プランとも投稿文章をAIの学習に使わないと説明されています。ただし、学習に使われないことと、依頼者が外部送信を許可していることは別です。許可がない場合は手作業で対応できるか相談し、約束した品質に届かないなら受注を見送りましょう。

最初の目標は高い月収を掲げることより、説明できる修正を含むサンプルを1点仕上げることです。自分が確認できる分野と量に絞り、依頼者の意図を保った文章を納品する経験を積んでいきましょう。